2020/04/01
コラムNo.1 お盆のお膳の簡単な作り方

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お盆がやってくるといつも迷ってしまうのが「お盆のお膳の作り方」ですね。
お盆の間はご先祖さまの食事を用意しておもてなしをしますが、霊具膳、霊供膳、盆膳などと呼ばれる小さな食器セットに、肉や魚、ニラ、ニンニクなどの匂いの強いものを使わない精進料理を盛り付けます。
精進料理といっても難しいものではありませんので大丈夫!全てを作るのが手間であれば場合によってはスーパーマーケットで購入したものを供えてもかまいません。

具体的には
@平椀・・「煮物」
一般的には煮物をお供えします。例えば煮豆・胡麻和え・白和え・おひたし・酢の物があげられますが、少しアレンジを加えて、野菜、豆を使って調理したものでもかまいませんし、サラダのようにレタスやトマト、きゅうりなどの野菜を組み合わせてもよいでしょう。

A親椀・・「白飯」
ご飯(飯椀) 基本的には白いご飯をお供えします。 なぜなら、昔は精白米がとても貴重なものだったので、最高のご馳走とされていたからです。

B高皿・・「たくあん(二切れ) 梅干し等」
お新香やお漬物をお供えします。たくあん・梅干し・きゅうり・大根漬けなど、ごく一般的なもので大丈夫です。尚、たくあんなどは二切れで盛るのが一般的です。

C壺椀・・「煮物、和え物、酢の物」
煮込み物をお供えします。 高野豆腐・がんもどき・こんにゃくなどを中心に、人参・レンコン・えんどう豆・芋類・しいたけなどを煮込んだものを用意します。ここでは魚や肉を避けるので、はんぺんのような肉や魚の加工品は避けます。

D汁椀・・「味噌汁、お吸い物」
お味噌汁やお吸い物をお供えします。 具材は豆腐やわかめ、ねぎ、油揚げなどごく一般的な具材で大丈夫です。また、故人が好きな具材があればそれを味噌汁に入れましょう。


以上のようにお供えしていきますが、基本は故人の好物を入れて喜んでもらえる美味しそうなお膳を作ることです。その他、故人の好きだった果物やお菓子、素麺もアレンジしてお供えしてみましょう!

また、供え終わったお膳はどうしたらよいのでしょうか?
お供えを下げた後には、お供えをした私たちが頂くのがマナーとされています。
上記写真:お盆の食器セット は草川神仏具店で取り扱いしております。

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